眠りの悩み

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眠りの悩み

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HYPERSOMNIA

過眠症

「過眠症」とは、長時間の睡眠を欲するものと、日中の眠気を訴えるものとがあります。
以前は過眠症といえば、「睡眠時無呼吸症候群」だけが注目されてきましたが、近年もっとも目につくのは「行動誘発性睡眠不足症候群」、いわゆる“寝不足”の患者さまです。
この他、有名な疾患として睡眠発作という強烈な眠気をきたす「ナルコレプシー」がありますが、同様に主に日中に睡眠発作をきたす疾患として「特発性過眠症」が知られています。

CHECK!

「過眠症」にはこんな症状が現れます
気になる項目がある方は当クリニックにご相談ください。

  • テレビを見ているとつい寝てしまう
  • 車に乗ると1時間以内に眠くなる
  • 本を読んでいると眠くなる
  • 座っていると眠くなってしまう
  • 昼食後よく眠くなる
  • 友人と話していると眠くなる
  • 車の運転中に信号を待っていると眠くなる

原因

過眠症の原因にはまず、夜間の睡眠の質が悪い、もしくは睡眠の量が足りないということが考えられます。
睡眠の質が悪くなるときの代表的な疾患が「睡眠時無呼吸症候群」であり、睡眠の量が足りなくなる場合の代表的疾患が「行動誘発性睡眠不足症候群」です。
「ナルコレプシー」や「特発性過眠症」についてはまだ原因が解明されていませんが、「ナルコレプシー」は脳の神経伝達の異常との見方が主となっています。
しかし、なかにはこれらの原因に当てはまらない過眠症の患者さまも多くおられ、発達神経症(発達障害)などにより昼間の生活に困難を感じている方や、過剰な気遣いからストレスを多く抱えている方などが見受けられます。

「行動誘発性睡眠不足症候群」とその治療法

仕事など昼間の生活を送るために必要な意欲や集中力を保つのに適した睡眠時間が取れておらず、なおかつその自覚がない症状をいいます。特に若い方は、睡眠時間は5、6時間も取れば十分であると考えている方が少なくありません。

北九州市の高校生の平均睡眠時間は「5時間24分」!!

私たちが北九州市の高校生(数百名)にアンケートをした結果、平均睡眠時間は5時間24分でした。日本の平均睡眠時間は先進国の中でも少なく、平日で7時間14分(2010年国民生活時間調査)ですが、北九州市の高校生の睡眠時間はこれよりも少ないということが分かったのです。

治療

まずは必要な睡眠が足りてないということに気付くことが先決です。
しばらくは睡眠時間を2時間程度増やし、日中の活動や睡眠を活動記録表に記録していただきます。こうした睡眠時間の延長と、記録を通して睡眠と日中の生活やパフォーマンスとの関連について自覚していただくことが重要なのです。
睡眠時間を増やすことが難しい方は、生活の見直しを行ったり、周囲から得られるサポートについてカウンセリングで話し合っていくことも大切です。

「ナルコレプシー」とその治療法

「ナルコレプシー」は昼間の過剰な眠気や居眠りのほかに、感情が高ぶった時に局所もしくは全身の力が抜ける“情動脱力発作”や金縛りのような“睡眠麻痺”、“入眠時幻覚”がしばしば認められる疾患です。さらに「睡眠発作」といって、通常では居眠りするとは考えられないような状況下でも耐え難い眠気に襲われて居眠りをしてしまいます。
日本での有病率は0.16~0.59%という報告があり、男女問わず10歳代に多く発症するといわれます。睡眠や覚醒を制御することで知られる「オレキシン」という神経ペプチドを作る神経細胞が消失していることが主な原因といわれています。

当クリニックの「治療」

医師の指導のもと投薬によって治療を行います。モダフィニールという薬が主に用いられます。また情動脱力発作や睡眠麻痺、入眠時幻覚などに対しては、クロミプラミンという抗うつ薬が有効です。

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