眠りの悩み
眠りの悩み
睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に何度となく呼吸が止まるのが「睡眠時無呼吸症候群(以下SAS)」です。
多い人で1時間に数十回、長い人で1分から1分半も息を止めてしまいます。
しばらくの間呼吸が止まれば、脳が覚醒して呼吸を再開させることになりますが、それを一晩中何十回、何百回とこれを繰り返すことになるので、質の高い睡眠ができません。そのため本人は眠ったつもりでも睡眠がきちんと取れていないのです。
SASは子どもが発症すると体を動かすのがおっくうになって不登校や引きこもりになったり、成長ホルモンの分泌が抑えられて発達が遅れるケースもあります。また成人でも放置しておくと、高血圧、糖尿病、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などのリスクも高まるので、注意が必要です。
CHECK!
「睡眠時無呼吸症候群」にはこんな症状が現れます
気になる項目がある方は当クリニックにご相談ください。
- 「ガーッ」という大きないびきをかく
- 眠っても疲労感が取れない
- 上を向くといびきが大きくなる
- 頭痛
- いびきが朝まで続く
- 口が渇く
- いびきの音に強弱がある
- ED(勃起障害)
- 日中に強い眠気がある
- 抑うつ傾向がある
- 居眠りしてしまう
原因
SASは30~60歳の肥満した男性に多くみられる疾患です。肥満はもっとも大きなSASのリスクファクターです。しかし、日本人は顔面の骨格構造の特徴により、太っていなくてもSASになりやすいと言われ、子どもや女性でもSASになる可能性があります。女性の場合、閉経を迎えると女性ホルモンの分泌が急激に低下しますが、それによっていびきや無呼吸を引き起こしやすくなります。
当クリニックの治療
当クリニックではPSG検査を行い、正確なSASの診断を行うことが可能です。また、CPAP療法に習熟した医師や診査技師の的確なアドバイスにより、快適な睡眠を取り戻すことができます。その他、マウスピース治療なども行っております。
軽症と診断された場合
- 歯科装具を作成して装着し、睡眠時の気道を確保します
(歯科装具を作成した場合は、作成後1~3カ月後を目安に効果を判定します)。 ※保険適用 - 生活習慣の改善指導を行います。
重症と診断された場合
-
CPAP療法(シーパップ療法・経鼻的持続的陽圧呼吸療法)
PSG検査と同じセンサーをつけて一晩眠っていただき、処方圧を決定します。
※CPAP装置は保険適用・レンタル装置のため定期的な受診が必要。 -
耳鼻科的手術
耳鼻科的な手術によって気道を確保する方法です。