治療・支援

TREATMENT
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治療・支援

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TREATMENT / SUPPORT

治療・支援について

自分自身としての悩みや困りを同じような体験をされている方々と共有したり、悩みや困りを解消するためのアイデアを一緒に考えることで、少しでも穏やかに過ごせるようになるようなサポートができればと考えています。

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DRUG THERAPY

薬物療法

薬物療法(減薬を含む)

「眠りの悩み」に関する薬物療法

不眠症

今日不眠症の治療は、強い薬を使ってでも「ぐっすり眠らせる」時代から、安全性が高くやめやすい薬をもちいて「そこそこ眠らせる」時代へシフトしてきています。
これは最近、不眠症治療のガイドラインに示されている「出口を見据えた不眠症治療」とも通じる考えです。

当院では、不眠症の患者さんに対してまずはしっかりと患者さんの生活状況や考え方などを十分に汲み取り、適切な睡眠衛生指導をまず行うことをモットーにしています。また、カウンセリングにおいて不眠症の認知行動療法(CBT)を行うなどして、薬を使わずに眠れるようになることも目指しています。

薬を必要とする場合でも、それまで睡眠薬を飲んだことのない方であれば、オレキシン受容体拮抗薬(ベルソムラ)やメラトニン受容体作動薬(ロゼレム)を第一選択とし、必要に応じ非ベンゾジアゼピン系睡眠薬、さらにはベンゾジアゼピン系睡眠薬の順に選択していくようにしています。

また、これまで睡眠薬を飲んできた患者さんの場合には、極力その処方内容を安全性の高い内容にシフトし、将来的には出口(休薬など)を模索できないか検討するようにしています。

過眠症

ナルコレプシーの診断が下れば、眠気を薬で抑えたり、脱力を防いだりすることができます。眠気を抑える薬には、モディオダール、リタリン、ベタナミンがありますが、後ろの2つは今日ほとんどもちいられることがありません。眠気がうつ症状に由来する場合には感情障害の治療を行い、発達障害に由来する場合にはストラテラやコンサータなどの薬物をもちいる場合があります。

薬を減らしたい、やめたい

睡眠薬はこれまで中々やめられないというイメージがつきまとっていました。
これは、かつて主流であったベンゾジアゼピン系睡眠薬や非ベンゾジアゼピン系睡眠薬には反跳性不眠という離脱症状があり、いきなりやめてしまうとその日はほとんど眠れないような副作用が起きやすいためでした。

一方、2010年以降市場に出てきたメラトニン受容体作動薬やオレキシン受容体拮抗薬は、この副作用がないため薬をやめることが比較的容易です。
既存の睡眠薬(ベンゾジアゼピン系睡眠薬や非ベンゾジアゼピン系睡眠薬)を減らしたい時には、必ず漸減法をもちいるように患者さんに指導しています。この際、睡眠薬を調剤薬局で分包化することによって漸減を行いやすいよう工夫を凝らしています。また、メラトニン受容体作動薬やオレキシン受容体拮抗薬、もしくは非ベンゾジアゼピン系睡眠薬の一つであるルネスタなどを追加することによって、漸減がしやすくなるような処方変更を行います。

その結果、メラトニン受容体作動薬やオレキシン受容体拮抗薬のみに切り替われば、長期服用したとしても安全性がより高く、なおかつ薬をやめることが容易になります。

ただし、このような減薬・休薬には、睡眠衛生指導や認知行動療法などが欠かせないため、そうした非薬物療法にも当院では力を入れています。

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CPAP THERAPY

CPAP療法

CPAP療法

CPAPとは

中等症から重症の診断がついた睡眠時無呼吸症候群の治療法として、第一選択とされているものに経鼻的持続陽圧呼吸療法(nasal-CPAP療法)があります。

CPAP療法とは、睡眠中に鼻にマスクをつけて機器から一定の陽圧をかけて、無呼吸やいびきなどの原因となる上気道の塞がる部分を押し広げるものです。CPAP療法はつけているといつか良くなるというものではありませんので、数日間つけなければ気道が元の状態に戻ってしまいます。そのため、毎晩就寝中にはCPAPを使用して頂く必要があります。

CPAPを使用することで多くの人が使ったその日からいびきをかかなくなり、無呼吸が消失します。朝もスッキリ目覚めることが出来るようになり、日中の異常な眠気がなくなります。将来的に高血圧や糖尿病、心筋梗塞や脳梗塞など合併症の予防にもつながります。重症の睡眠時無呼吸症候群の治療をする方としない方とを比べると、治療をする方のほうが生存率が高くなると言われています。

CPAP療法の注意点

CPAP療法を行う際に重要となるのは、患者様1人1人が最も良く眠れる圧を決めることです。当院で初めてCPAP療法を行う際には、CPAPをつけた状態で一晩泊まって頂き臨床検査技師が患者様の睡眠や呼吸の状態をみながら圧を調整する検査(マニュアルタイトレーション)を行います。

また、患者様1人1人の顔の形に合った鼻マスクを決める事も重要です。当院でのCPAP機器はレンタルとなっており、機器には使用状況のデータが記録されています。当院受診の際には、CPAP機器のデータカードや鼻マスクをご持参頂き、機器のメンテナンスや鼻マスクの調整を行うとともに、ご自宅でのCPAP使用状況などを患者様1人1人に対して分かりやすく説明しております。

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COUNSELING

カウンセリング

カウンセリング

薬は使いたくない、再発を防ぎたい方へ”治る力”を引き出すカウンセリング

経験豊富な臨床心理士が常駐し、カウンセリングや認知行動療法などを通してこころの部分をサポートしているのが、当クリニックの大きな特徴です。
何らかの原因で低下している患者さまの“治る力”を引き出すのが、臨床心理士の役目。患者さまの気付かない生活習慣や行動パターンを少し変えるだけでも劇的な効果をもたらすこともあります。また「薬を使いたくない」という方や、医師による治療と合わせて再発防止を目指したい方にも最適です。
当クリニックでは個別のカウンセリングはもちろん、集団での治療を行うショートケアやデイケア、休職中の方のための「職場復帰プログラム」も行っています。

カウンセリングが怖い」という方へ

「カウンセリング」というと、過去の思い出したくない体験や、プライベートでの話たくないことなどを暴かれるという怖いイメージを持たれる方もいらっしゃいます。
基本的にカウンセリングでは患者さまの苦痛になるようなことを無理強いすることはありません。前向きな気持ちで治療ができるよう、温かくサポートさせていただきますのでご安心ください。

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PSYCHOTHERAPY

心理療法

当院で行っている心理療法

心理療法と名のつくものは、世界で300以上はあると言われています。
これらの中で、当院では患者さまに合わせて様々な心理療法を提供しています。

カウンセリング

当クリニックでは、基本的なお話の場としてカウンセリングをベースにしながら心理療法を行います。患者さまのニーズに応えながら適したかたちで進めます。はじめは50分枠での予約をお願いしていますが、それ以降は25分枠と50分枠を選べます。

認知行動療法

人間や動物の行動についての心理学や行動科学研究の知識を治療に応用したものです。
症状によっては大きな治療効果が期待できます。

主に以下のようなものがあります。

  • 認知療法……悲観的な考え方を現実的なものへと変える訓練をする
  • 「社会技能訓練」……人付き合いのしかたを訓練する
  • 「筋弛緩法」……緊張を緩めるために行う
  • 「瞑想法」……リラックスしたり、物事をありのままに受け入れる練習をする
  • 「問題解決訓練」……困った出来事の解決法を訓練する
  • 「エクスポージャー法」……苦手なものに慣れる訓練をする

自律訓練法

注意の集中や自己暗示の練習を段階的に行うことで、全身の緊張を解き、心や身体の状態を自分でうまく調整できるように工夫された心理療法です。
具体的には決められた言葉(言語公式)を自分の中で繰り返していきます。
心身症や神経症のほか睡眠障害にも適応できます。

交流分析

自分の【こころ】を「父親のこころ、母親のこころ、大人のこころ、自由な子どものこころ、順応な子どものこころ」と5つのこころに分け、そのバランスに気付くことからスタートします。それをもとに今後の生活や対人関係についての方向性を探し出します。
具体的な方法としては「エゴグラム」という心理検査を用いたり、「ゲシュタルト療法」を利用して行う再決断療法などを用います。

ゲシュタルト療法(再決断療法)

2つの椅子を使い、自分自身の中にある2つの【こころ】になりきって会話をすることで、こころの衝突や葛藤を解決し、納得して歩んでいけるよう導く心理療法です。
身体障害や精神症状で困っているとき、「二進も三進も行かない」状態が少なくありません。それは、自分自身の【こころ】が「こうしなければ、でも……」という袋小路に陥ってしまった状態です。そのストレス状態を解決し、今まで生きてきた人生のシナリオから、これからの望む人生のシナリオに書き換える決断(再決断)を行います。
過去に原因を探すのではなく、今日からより良く生きるために何ができるのかを目的とした未来志向として、交流分析も含めて療法を行っていきます。

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