眠りの悩み

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眠りの悩み

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DIFFICULT TO GET UP

起床困難

小中高生や入社5年目くらいまでの社会人を中心に、近年受診される方が増えてきている症状です。
起床困難の方の多くは、目覚まし時計の音がまったく聞こえません。幾度も誰かに起こされたことすら、まったく覚えていないのです。そして、起きられないことが原因で学校や職場を休むようになり、社会生活が困難になります。頑張って起きようと努力を続けても、起きることができない。これが起床困難です。
起床困難は、本人の根性や気合の不足・怠けによるものではありません。専門家による治療が必要な状態ですので、ご本人はもちろん、お子さんの症状が気になる保護者の方はお子さんと一緒にぜひご来院ください。

原因

就寝時間が遅いことが大きな原因となっています。特に近年では、単なる夜ふかしではなく、パソコンやスマートフォンなどのディスプレイを就寝直前まで見ていることが多く、夜に強い光を浴びることで体内時計が狂い、睡眠に異常をきたすのです。また、何かに夢中になって寝る時間がつい遅くなってしまうADHD(注意欠陥多動性障害)との関連性も言われています。

当クリニックの治療

起床困難には、「心理学的治療」と「生物学的治療」の両方が必要です。起床困難には不登校治療が合わせて必要なことも多いため、心理学的治療では、当院の臨床心理士による丁寧なカウンセリングを行います。また、朝、起こす役割として、母親の関わり方が影響しているケースも多いため、お子さんの場合はお母様ともお話をさせていただきます。
生物学的治療では、体内時計を司るメラトニンと同じような作用をするメラトニン受容体作動薬を用いて体内リズムを整えるとともに、夜は照明を落としてディスプレイなどの強い光を浴びないようにし、朝はカーテンを開けてしっかり太陽光を浴びるといった光の作用も取り入れ、体内時計を動かすサポートを中心に行います。
また、当院で推奨しているのが「自起き訓練」です。人間は本来、「あしたの朝は何時に起きる!」と寝る時にしっかり頭に叩きこめば、目覚まし時計を使わずにその時間に起きられる力を持っています。この訓練を試していただくことで、人によって短期間で大きな効果が上がることがあります。

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